今回ご紹介するのは、DANSKO(ダンスコ)プロフェッショナルの修理事例です。
東京都日野市からご来店いただいた女性のお客様。以前からご愛用されている一足とのことで、今回は甲パイピングと履き口パイピングの本革交換に加え、カカト修理もご依頼いただきました。
■ ダンスコの宿命?合皮パイピングの崩壊
ご存知の方も多いと思いますが、ダンスコのプロフェッショナルとイングリッドは、履き口周りが**合皮(人工皮革)**で作られているため、長年の使用で劣化・ボロボロになることがほとんど。
お気に入りの一足が、履き口から徐々に崩れていく…そんな声を、これまで数えきれないほど耳にしてきました。
■ 修理内容と技術のポイント
今回は、劣化していた甲と履き口パイピングを本革で一から交換。
しかも、アッパーとソールを固定している“スティープル”を一つひとつ外してからの分解作業という、かなり手間のかかるプロセスです。
スティープルの脱着は機械任せにできないため、一足ごとに職人が手作業で行う繊細な工程になります。
実はこれまで、ダンスコの修理は1,000足以上。
おかげさまで、全国各地から多くのご依頼をいただいています。
■ 修理後、お客様の笑顔が何よりのご褒美です
「この靴、また履けるようになるなんて!」
お渡しの際、そんな嬉しい声とともに、明るい笑顔を見せてくださったお客様。
大切に履き込んだ靴だからこそ、再び日常の中で活躍できるようになる喜びはひとしおです。
天草製作所では、全国からダンスコの修理を承っています。
▶ 修理専用オンラインサイト:
https://repair.amakusafactory.com/dansko/
お気に入りの一足が「まだまだ履ける靴」に生まれ変わるお手伝いを、これからも丁寧に行っていきます。