【修理実績紹介】RED WING エンジニアブーツ|ビブラム#100によるオールソール修理

今回ご紹介するのは、RED WING(レッドウィング) エンジニアブーツオールソール交換です。

エンジニアブーツは、その無骨さと重厚な存在感ゆえ、ソールの選択と仕上がりのバランスが仕上がりを大きく左右する一足です。今回は、耐久性とデザイン性を兼ね備えたVibram(ビブラム)#100ソールを使用し、しっかりと修理を行いました。


■ 修理のこだわり①|ヒール高さの再現

今回の修理で特に意識したのが、元のヒール高の忠実な再現です。
修理後の違和感を防ぐため、オリジナルのソール・ヒールの高さを事前にミリ単位で計測し、修理後の高さと完全に一致するよう調整しています。

  • 修理後の完成品
    横並びで比較しています。高さだけでなく、接地角度や履き口のバランスも再確認しながらの作業です。


■ 修理のこだわり②|質感・接地感の統一

Vibram#100は堅牢なラグパターンが特徴ですが、重くなりすぎず、履いたときの接地感が自然になるよう接着と仕上げを工夫しています。
グラインダーでの最終調整では、エンジニアブーツ本来の“立ち姿”が崩れないよう、ヒールエッジとウェルトラインのラインを意識して研磨しています。


■ 職人コメント

「見た目の重厚さに負けない、緻密な作業が必要な一足でした。
ヒールの高さや角度、履いたときの“沈み”も想定して微調整し、完成時にはオリジナルに近いバランスで仕上げました。
オールソールといっても、単なる交換ではなく“再設計”するような感覚で取り組んでいます。」


ご依頼ありがとうございました。
天草製作所では、こうした構造やバランスに配慮したソール修理を日々行っております。ブーツの履き心地や見た目に違和感を感じている方は、お気軽にご相談ください。

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