傘の持ち手革を本革に生まれ変わらせました! ~ドイツの名革「ワインハイマー」で手縫い修理~

皆さん、こんにちは。天草製作所 代表 西森です。

今回は、傘の持ち手革を合皮から本革へ交換修理した事例をご紹介します。

なぜ本革への交換修理が必要なの?

傘の持ち手は、雨や汗などでダメージを受けやすく、特に合皮は経年劣化でひび割れや剥がれが起こりやすい素材です。 本革は、合皮に比べて耐久性が高く、使うほどに手に馴染み、経年変化も楽しめます。

今回の修理について

今回、お客様からご依頼いただいた傘は、持ち手の合皮が剥がれてしまい、雨の日も安心して使えない状態でした。

そこで、持ち手全体をドイツの名門タンナー「ワインハイマー」社の高級カーフレザーに交換することにしました。 ワインハイマー社の革は、耐久性、柔軟性、そして美しい光沢が特徴で、高級革製品にも多く用いられています。

修理方法は、一点一点手縫いで丁寧に仕上げました。 手縫いは機械縫いに比べて時間がかかりますが、より丈夫で、革本来の風合いを損なうことなく修理することができます。

修理後の傘

修理後の傘は、まるで新品のように生まれ変わりました。 高級感あふれる本革の持ち手は、傘の印象を大きく変え、使うたびに喜びを感じていただけるはずです。

ワインハイマー社の革について

ワインハイマー社は、1900年にクロムなめしを導入した歴史あるタンナーです。 「ワープロラックス」は、クロム鞣しの革で、水濡れや汚れに強く、型崩れしにくいのが特徴です。 また、使うほどに深みを増す美しい経年変化も魅力の一つです。

まとめ

傘の持ち手革の交換修理は、傘の寿命を延ばし、長く愛用できるようになるだけでなく、自分だけのオリジナルの傘を作ることができます。 天草製作所では、お客様のご要望に合わせて、様々な種類の革や修理方法をご提案いたします。

傘の修理でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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