【修理実績紹介】FURLAのバッグ内装を本革に張り替え|ロゴ移植とともに思い出のバッグを再生【天草製作所本店】

先日、天草製作所本店にてお預かりしたのは、
イタリアのブランド**FURLA(フルラ)**のハンドバッグ。

「ずっと大切にしていたけど、久しぶりに開けてみたら中が…」
そう話してくださったお客様の表情には、ちょっとした驚きと残念な気持ちがにじんでいました。


イタリア旅行で出会ったFURLAのバッグ。

想い出の品が、内装劣化で使えない状態に…

このバッグは、数年前にイタリア・フィレンツェを旅された際、現地で購入されたもの。
当時の思い出がたくさん詰まったお気に入りだったそうです。

 

けれど、しばらく使わずに保管していたところ、
内装に使われていた合成皮革が経年劣化によりベタつき・剥がれが発生。

「使いたいけど、これではちょっと持ち出せなくて…」
というご相談をいただき、修理をお受けすることとなりました。


本革で内装を仕立て直し。ブランドロゴも丁寧に移植

今回の修理内容は、

  • 内装をすべて本革で張り替え

  • ブランドのロゴパーツを新しい内装へ移植

という二重の作業を実施。

本革に張り替えることで、今後の耐久性と使用感を大幅に改善。
ロゴパーツも、オリジナルの雰囲気を損なわないよう、丁寧に取り外し、移植しました。

完成したバッグは、まるで当時の記憶そのままに、新しい命を宿したような仕上がりに。


「こんなにきれいになるとは…」——また日常に戻るバッグ

お客様にお渡しした際、
「想像していた以上の仕上がりです」
と何度も手に取って嬉しそうに眺めてくださったのが印象的でした。

旅行の思い出とともに眠っていたバッグが、
再び外の光を浴びる日が来たこと。
それは、単なる修理以上の“再会”だったのかもしれません。


今、小ぶりなハンドバッグが再注目されています

ちなみに、今回のようなコンパクトサイズのハンドバッグは、現在とても人気の高いアイテム。
スマートフォンやカードケースなど、必要最小限の荷物でお出かけするライフスタイルが広がる中で、
**「小さいけれど質の良いバッグ」**が改めて求められています。

「昔は使っていたけど、今またちょうどいいサイズ感かも」
という理由で修理をご相談されるケースも増えてきました。


思い出の品を、ふたたび日常へ。

天草製作所では“使えるようにする”だけでは終わりません

私たちは、ただ物を直すのではなく、
「また使える」その喜びまで届けることを大切にしています。

古くなったものでも、思い出があるなら、
それは新品以上の価値を持っているはず。

「直るかどうかわからないけど…」
そんなご相談からでも、ぜひお気軽にご相談ください。


思い出をもう一度、手に取るお手伝い。
天草製作所本店で、お待ちしております。

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